最新 地学事典 「土壌統」の解説
どじょうとう
土壌統
soil series
米国・カナダ・フランスなどで用いられている土壌分類の基本単位。USDA(1951)のSoil survey manualの定義によれば,「特定の母材より発達し,表層土の土性を除き,識別的特徴と土壌断面内での配列とが類似した土壌層位からなる土壌群を指す。土壌層位の種類と配列に無関係な特徴(傾斜・石礫含量・侵食度・地形的位置・土層の厚さなど)は違っていてもよい。土壌統の識別基準となる形態的特徴は,各層位の種類・厚さ・配列・各層位の構造・色・A層以外の土性・反応(pH)・粘稠度・炭酸塩その他の塩類含量・腐植含量・鉱物組成など。これらの識別基準は作図しうる広がりをもたねばならない。土壌統は代表的な地名をつけて命名する(例,Bellefontaine統,Norfolk統など)」。現在までに米国で約10,000以上の統を確認。日本では,農業技術研究所(1977)が農耕地土壌の分類で土壌統の設定基準を定め,断面形態・母材・堆積様式などが同じで,断面形態の中の腐植層序・土色層序・礫層・砂礫層・岩盤・盤層・斑紋結核・土性・構造・泥炭層・黒泥層・グライ層・湧水面等を区分基準としている。現在,未命名土壌統を含めて約300以上の土壌統を確認。
執筆者:松井 健・永塚 鎮男
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

