土宜(読み)とぎ

精選版 日本国語大辞典 「土宜」の意味・読み・例文・類語

と‐ぎ【土宜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( その土に宜(よろ)しいものの意から ) その土地に適した農作物。その地味に合う作物。また、その土地の作物。その土地でできるもの。土産(どさん)
    1. [初出の実例]「土冝酒熟して秋の竹を酌む 松嵐寒うして夜の琴を聞く〈大江朝綱〉」(出典新撰朗詠集(12C前)下)
    2. 「稲は水種の穀にて、熱帯湿沢の土宜なり」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
    3. [その他の文献]〔周礼‐夏官・土方氏〕
  3. 風土。また、その土地の良風美俗。
    1. [初出の実例]「土宜自本重丁壮。最憐此時見首斑」(出典:本朝無題詩(1162‐64頃)二・見売炭婦〈輔仁親王〉)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐文公六年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「土宜」の読み・字形・画数・意味

【土宜】どぎ

土産。

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