土用三郎(読み)ドヨウサブロウ

デジタル大辞泉 「土用三郎」の意味・読み・例文・類語

どよう‐さぶろう〔‐サブラウ〕【土用三郎】

夏の土用入りから3日目。この日が晴れれば豊作、雨ならば凶作といわれる。 夏》彼岸太郎ひがんたろう八専次郎はっせんじろう土用三郎寒四郎かんしろう

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精選版 日本国語大辞典 「土用三郎」の意味・読み・例文・類語

どよう‐さぶろう‥サブラウ【土用三郎】

  1. 〘 名詞 〙 夏の土用入りから三日目の称。俗に、この日の天候でその年の豊凶占い快晴ならば豊作、降雨ならば凶作という。天一太郎・八専二郎・土用三郎・寒四郎という一年中における農家四つ厄日の一つ。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「虫干や土用三郎綱わたり〈酉水〉」(出典:俳諧・江戸広小路(1678))

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世界大百科事典(旧版)内の土用三郎の言及

【土用】より

…その他,熊本県水俣市地方では土いじりを忌み,新潟県三条市地方では土用血といって馬の血取りをしたという。3日目を土用三郎といい,この日の晴雨によって豊凶を占う農村も多い。【田中 宣一】。…

【虫送り】より

…村境は川や海の場合もあり,わら人形はここで焼いたり流したりする。6,7月の夜に行われることが多いが,土用三郎といい土用は3日目と決まっている村もある。わら人形はサネモリ(実盛)と呼ばれ,害虫は斎藤別当実盛(斎藤実盛)の御霊(ごりよう)が化したものという伝承が西日本に広く分布する。…

※「土用三郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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