地名学(読み)ちめいがく(英語表記)toponymy

翻訳|toponymy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「地名学」の意味・わかりやすい解説

地名学
ちめいがく
toponymy

地名に関する諸問題を総合的に研究し体系づけることを目的とする学問。対象となる地名には,海,山,川,平野など自然物の名前,市町村集落など居住地域の名前,道路や橋など人工物の名前が含まれる。方法論的には学者によって見解相違があるが,最も普通には,言語学,地理学,歴史学,民俗学などの接点のうえに立つ総合的学問とされる。したがって,明らかにしようとすることも,地名の由来原義と地名の変遷,地理的条件と地名のかかわり,地名と人間生活のかかわりなど,多岐にわたる。諸言語の系統がはっきりし,古い文献資料にも富むヨーロッパ,特にドイツ,ベルギー北欧で盛んである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android