地図屏風(読み)ちずびょうぶ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「地図屏風」の意味・わかりやすい解説

地図屏風
ちずびょうぶ

日本図,世界図,異国諸都市図などを組合せた屏風絵南蛮趣味風潮とともに安土桃山~江戸時代初期頃に流行。世界図を主題としたものが圧倒的に多く約 40点が現存。これらにはマテオ・リッチの世界図,天正 18 (1590) 年遣欧少年使節帰国とともにもたらされた A.オルテリウス地図帳『世界の舞台』,G.ブラウンと F.ホーヘンベルク共編『世界都市図』などとの共通性が指摘される。主要作品『世界地図,四都市図屏風』 (神戸市立博物館) など。

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旺文社日本史事典 三訂版 「地図屏風」の解説

地図屛風
ちずびょうぶ

安土桃山〜江戸時代初期,世界地図を描いた屛風
屛風図は1602年刊行のマテオ=リッチ『坤輿 (こんよ) 万国全図』や1587年版のオルテリウス版そのままの描写で,いずれも卵形図法(全世界を卵形の一図面に表す)。1611年徳川家康が駿府で南蛮世界図屛風を見たとあることなど,当時の世界に対する関心の高さがうかがわれる。

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