地火(読み)じか

精選版 日本国語大辞典 「地火」の意味・読み・例文・類語

じ‐かヂクヮ【地火】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大地の火。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 漢方医学、あるいは術数家の説で火を天火人火とともに三つに分ける場合の一つ。〔和漢三才図会(1712)〕
  4. じかにち(地火日)」の略。
    1. [初出の実例]「生ゑぬが道理よ。天火、地くゎに物種をまいては生へぬが不思議でもなひ」(出典:咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)上)

ち‐か‥クヮ【地火】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 燃えやすい地表の土壌の燃焼によって起こる森林火災地表火
  3. じか(地火)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の地火の言及

【厄】より

…時間の次元では厄日,厄月,厄年があり,空間的には厄の生ずるという場所があるが,厄をもたらすという神も考えられており,それらを避けるための呪的方法が多く生み出されている。 厄日には暦にもとづく陰陽道によるものが多く,外出を忌む坎日(かんにち),葬式を忌む友引(ともびき),家屋の建築や旅立ちを忌む三隣亡(さんりんぼう),種まきや植樹を忌む不熟日(ふじゆくにち)・地火(じか)の日などがよく知られているが,二百十日とか二百二十日を厄日とする所も多い。また,新潟県西頸城郡のように旧暦2月9日を厄日といって,山の神が山を回る日だからそこへ入るとけがをするというように,全国的に山の神の日を厄日としている。…

※「地火」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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