地絹(読み)ジギヌ

デジタル大辞泉 「地絹」の意味・読み・例文・類語

じ‐ぎぬ〔ヂ‐〕【地絹】

地方で、主に自家用に織った絹織物一説に、生地の絹すなわち白絹のこと。
羽二重はぶたへ半疋はんびき四十五匁の―よりは」〈浮・胸算用・一〉
書画をかくのに用いる絹地
「ふしぎや絵像ゆるぎ出で、身の毛もぞっとたちまちに、―を離れ形を現じ」〈浄・傾城酒呑童子

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精選版 日本国語大辞典 「地絹」の意味・読み・例文・類語

じ‐ぎぬヂ‥【地絹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 生地の絹、すなわち白絹。一説に、その地方で、主に自家用に織った絹織物。
    1. [初出の実例]「羽二重半疋四十五匁の地絹(ヂキヌ)よりは、千種の細染百色かはりの染賃は高く」(出典浮世草子世間胸算用(1692)一)
  3. 書画を描くのに用いる絹地。
    1. [初出の実例]「不思議や絵像動(ゆる)ぎ出、身の毛もぞっと忽ちに、ぢぎぬを離れ形を現じ」(出典:浄瑠璃・傾城酒呑童子(1718)二)

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