地頭役(読み)じとうやく

精選版 日本国語大辞典 「地頭役」の意味・読み・例文・類語

じとう‐やくヂトウ‥【地頭役】

  1. 〘 名詞 〙 中世地頭が荘園農民に対してあてた課役。地頭は自分田畑耕作のために農民を徴発したり、京都鎌倉へ上る際の人夫費用徴収、そのほか雑役を課すなど、農民にとって過重な負担となった。
    1. [初出の実例]「件夫、郷別一人、為地頭役、令沙汰進者、先例也」(出典:吉田社文書‐上・仁治二年(1241)三月二七日・同持夫遅参并対捍事)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android