地頭役(読み)じとうやく

精選版 日本国語大辞典 「地頭役」の意味・読み・例文・類語

じとう‐やくヂトウ‥【地頭役】

  1. 〘 名詞 〙 中世地頭が荘園農民に対してあてた課役。地頭は自分田畑耕作のために農民を徴発したり、京都鎌倉へ上る際の人夫費用徴収、そのほか雑役を課すなど、農民にとって過重な負担となった。
    1. [初出の実例]「件夫、郷別一人、為地頭役、令沙汰進者、先例也」(出典:吉田社文書‐上・仁治二年(1241)三月二七日・同持夫遅参并対捍事)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android