坂ノ下村(読み)さかのしたむら

日本歴史地名大系 「坂ノ下村」の解説

坂ノ下村
さかのしたむら

[現在地名]宿毛市坂ノ下

松田まつだ河口左岸にあり、宿毛村を構成する一小村であったが、江戸後期には独立村並みに扱われて庄屋も置かれた。河口に面した立地から宿毛の外港として機能、また分一役所も当地にあったためであろう。田野浦たのうら呼崎よびさきなどへは村の南の三倉山みくらやま峠を越える道で行った。

地名は天正一八年(一五九〇)の宿毛村地検帳に「宿毛坂下村」とみえ、検地面積は一町三反余。「宿毛市史」はこのほか同地検帳にみえる塩須賀しおすか村・川島かわしま村ものちの坂ノ下村の範囲にあった村とし、塩須賀村は河口海寄り、川島村はその東、坂ノ下村はやや内陸に入った三倉山峠の下に立地したとみている。また塩須賀村の項に「トク道ハタ町ヤシキ家数十八」とみえるのは、塩須賀から三倉山峠へ上るところに、現在「町屋敷」のホノギがあるのでそこではないかと推定している。


坂ノ下村
さかのしたむら

[現在地名]八尾町坂ノ下

なか村の南、室牧むろまき谷東部にある。正保郷帳坂下村とあり、村高高瀬たかせ村と合せて八九石余、田方六反・畑方五町三反余。元禄一一年(一六九八)郷村高辻帳では高八九石余。享保六年(一七二一)の村付高改帳(島倉家文書)では高六三石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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