…ただしその結合はゆるく,枝氏族相互は対等で,宗家とよぶべきものはなかったと考えられている。坂上氏はそうした枝氏族の一つであるが,壬申の乱(672)に坂上老(おきな)が武功をたてて以後しばらくは頭角をあらわす者がなかったが,孫の犬養(いぬかい)が聖武天皇に武芸の才を愛されて正四位上にのぼり,その子苅田麻呂(かりたまろ)が764年(天平宝字8)の恵美押勝の乱に武将としての功あって大忌寸(おおいみき)の姓を授けられ,道鏡追放にも功あって785年(延暦4)従三位となり,またみずから上表して同族10氏を宿禰(すくね)姓に改めることに成功すると,坂上氏は東漢氏の宗家の観を呈するようになった。その子が蝦夷征討に活躍した田村麻呂(たむらまろ)で,征夷大将軍となり,武功により従三位にのぼり,さらに正三位大納言となる。…
※「坂上老」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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