20世紀日本人名事典 「坂東恭吾」の解説
坂東 恭吾
バンドウ キョウゴ
大正・昭和期の出版人 元・日本出版協会専務理事。 特価本販売の開拓者。
- 生年
- 明治26(1893)年6月1日
- 没年
- 昭和48(1973)年1月16日
- 出生地
- 新潟県西蒲原郡吉田町
- 旧姓(旧名)
- 毛利
- 別名
- 号=白雲
- 経歴
- 父の死で北海道から母子で上京、製紙原料商上田屋楢次郎の養子となり、上田の生家坂東姓を継いだ。19歳の時、水天宮の縁日で雑誌残本を2銭5厘で均一販売し、特価本販売業の先駆となった。その後新刊書など出版業を始め、大正7年東京図書を創業。また上田屋を経営しながら近藤澄の三星社を継ぎ、少女雑誌「話の友」を発刊、のち社名を「話の友社」とした。昭和6年帝国図書普及会を創業、理事長となり、台湾、中国などに売れ残り出版物を販売。戦後は浅草で特価本販売に従事、33年日本出版協会専務理事となった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報