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坂田模型 サカタモケイ

世界大百科事典内の坂田模型の言及

【SU(3)対称性】より

…SU(3)対称性とは,一般に3種類の複素数量があったとき(物理学の場合は3種類の波動関数),その三つの量の間の一次変換の中でとくに行列式の価が+1になるようなユニタリ変換を考え,その変換のもとで理論の中にでてくる方程式がすべて不変であるような性質をいう。素粒子論では強い相互作用をするあらゆる素粒子は陽子(P),中性子(N),ラムダ粒子(Λ)の三つの素粒子からできているとする坂田模型を数学的な理論体系に築きあげる過程で,日本の池田峰夫,小川修三,大貫義郎およびアメリカのM.ゲル・マンらによって導入された。池田,小川,大貫の理論では坂田にならって基本粒子をP,N,Λの三つとし,理論はこの三つの粒子の波動関数の任意のユニタリな一次変換に関して不変になっているとするもので,これは正確には三次元ユニタリ群(U(3)群)の変換に対して対称な理論であった(U(3)対称性)。…

【坂田昌一】より

…場の量子論における発散の困難に取り組んだC中間子論や混合場の理論は朝永振一郎のくりこみ理論に大きな刺激を与えた。55年に提唱された坂田模型(素粒子の複合模型)は,59年に発表された名古屋模型とともに坂田の〈物質の無限の階層性〉という自然観に裏づけられたもので,その後の素粒子物理学の発展の大きな指針となった。素粒子を物質の窮極の構成要素とする当時の支配的な考え方に対し,坂田模型では,中間子族とバリオン族の素粒子は,陽子,中性子,ラムダ粒子およびこれらの反粒子を基本粒子とする複合系であるとした。…

【素粒子模型】より

ストレンジネスをもつ粒子,例えばK中間子やΛ粒子,Σ粒子,Ξ粒子などの発見以降は,これらの粒子の分類が重要な課題となった。この種の先駆的なものの中では,1955年日本の坂田昌一(1911‐70)によって提出された坂田模型が有名で,これは陽子(p),中性子(n),Λ粒子を基本粒子として,すべてのハドロン(強い相互作用をする粒子)をそれらの束縛状態としてつくり出そうというものである。p,n,Λ粒子が他の粒子,例えばΣ粒子などに比べて,なぜ,より基本的かという点に関しては,多少不自然さが感じられたが,群SU(3)の導入によって粒子を分類する可能性が生じ,非常な成功をおさめた(SU(3)対称性)。…

※「坂田模型」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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