均衡成長理論(読み)きんこうせいちょうりろん(英語表記)balanced growth theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「均衡成長理論」の意味・わかりやすい解説

均衡成長理論
きんこうせいちょうりろん
balanced growth theory

経済成長のためにはすべての産業均衡をとりつつ,同時に拡大しなければならない,とする R.ヌルクセに始まる一連理論。彼は経済発展の主たる阻害要因を資本形成の不足と考え,その原因は投資の有効需要不足にあるとした。そしてこの投資需要創造の手段として全産業の同時拡大を提唱したのである。この立場論者は経済開発について,一つの産業の重点的発展ではなく,相互に需要を創出しうる関連産業の同時的かつ均衡のとれた発展を図るような政策を有利と見る。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android