坪川村(読み)つぼかわむら

日本歴史地名大系 「坪川村」の解説

坪川村
つぼかわむら

[現在地名]鹿島町坪川

石塚いしづか川の末流部、久乃木くのぎ村の北西低平地に位置する。南の西にし村同様水田耕作を主業とするが、地形的に灌漑用水不足地域で、溜池と付近の余水に依存。村内に太郎平たろうべえ塚がある。天正一四年(一五八六)当村の山への西村入会について地子銭九七〇文と定め、割木・鉈切りは禁止し鎌のみ使用を認めた(「山地子銭定」西区有文書)。元和二年(一六一六)の検地高は田畑屋敷とも二二九石余。


坪川村
つぼかわむら

[現在地名]滑川市坪川

早月はやつき川が形成した新扇状地の扇端部に位置し、北陸街道が通る。西は中川原なかがわら村、北西は坪川新村。「越後下向日記」によると、延徳三年(一四九一)三月一四日に冷泉為広が当地を通過している。寛文一〇年(一六七〇)の村御印によると草高一三七石、免四ツ、明暦二年(一六五六)の新田高二石、小物成は鮎川役二匁(三箇国高物成帳)。所属組は平塚ひらつか村と同じ。享保一八年(一七三三)の新川郡村廻帳(川合家文書)では村肝煎は五郎兵衛、家数一三(百姓一一・頭振二)。明和五年(一七六八)の家数一〇(奥野家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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