( 1 )「たらちねの」の形の用例がもっとも多く、「たらつねの」「たらちし」「たらちしの」「たらちしや」は、「万葉集」では一例ずつなので、「たらちねの」がもとの形かと思われる。
( 2 )「万葉集」に、「ち」に「乳」の字をあてたものが半分近くあるので、語義を、「垂乳ね」(「ね」は女性を表わす、または尊称)とみる説が古来あるが確証はない。なお、「たら」を足る意として、養う意の日足らすと見る説もあり、「ち」を乳と見ることを否定して「足らす」の変化したものとし、満ち足りる意のほめことばとする説もある。
( 3 )「万葉集」に二七例あり、二六例が「母」にかかる枕詞である。それが中古になると、「親」にかかるようになった(もっとも、実質的にその親は母親であることが多い)。一方で、「母」だけを意味する「たらちめ」という語と、それに対する「父」の意の「たらちを」という語もできた。
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...
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