垂直分業(読み)すいちょくぶんぎょう(その他表記)vertical international specialization

精選版 日本国語大辞典 「垂直分業」の意味・読み・例文・類語

すいちょく‐ぶんぎょう‥ブンゲフ【垂直分業】

  1. 〘 名詞 〙 発展段階の異なる国で、カテゴリーの異なる商品(たとえば一次産品ないし軽工業品と重工業品)の生産を行ない、これを貿易を通じて相互に交換しあう国際分業。垂直的国際分業。⇔水平分業

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「垂直分業」の意味・わかりやすい解説

垂直分業
すいちょくぶんぎょう
vertical international specialization

発展途上国1次産品労働集約的な工業製品の生産を行ない,先進国資本・技術集約的な工業製品を生産するというように,縦のラインで生産活動を分担し合うこと。一方,先進国相互が同種の工業製品を相互に輸出入し合うような横のラインで生産活動を分担し合うことを水平分業 horizontal international specializationという。途上国と先進国の間が垂直分業になりやすいのはある意味では当然ともいえるが,途上国の側からは工業化が進まないという不満も大きい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android