出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…UNCTADの組織上の大きな特徴は,1国1票制が採用され,多数を占める南側諸国に有利な運営が企図されている点にあり,これは出資比率に応じた投票権制をとるIMF等の既存機関とは対照的である。 第1回会議では,初代事務局長プレビッシュの基調報告(いわゆる〈プレビッシュ報告〉)に基づき〈援助よりも貿易を〉をスローガンとして,一次産品に対する先進国の門戸開放,製品・半製品に対する特恵関税の供与,国民所得の1%援助等を討議した。第2回会議(1968,ニューデリー)では,〈援助も貿易も〉ともに拡大する要求が出され,一次産品の価格安定策,製品・半製品への一般特恵の供与,援助目標の上方修正(国民総生産(GNP)の1%へ)等が論じられた。…
…一般に一次産品primary commoditiesとは,農林水産物,鉱産物の加工される以前のものをさす。一次産品問題と呼ばれるものには,国際価格の短期的な大幅変動と世界需要の停滞による対工業品交易条件の長期的悪化傾向がある。…
※「一次産品」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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