翻訳|sunk cost
個別的な意思決定のための原価分析あるいは調査において利用される特殊原価概念の一つである。たとえば、旧式の機械を新しい機械に取り替えるか否かの意思決定に必要なデータは、新機械の投資額とその機械の導入によって生ずる利益(もしくは原価節約額)であって、旧機械が会計帳簿上これまでどの程度回収されたかは問題ではない。このような調査で、取替えにより未回収となる、前の投資の残額を、本来の意味での埋没原価という。しかし、経営学が急速に企業に浸透していく第二次世界大戦後は、意思決定上の代替案のいずれを採択したとしても変化の生じない原価すなわち無関連原価とこの埋没原価とを同義語的に使用することが多くなってきている。
[東海幹夫]
…意思決定は,将来採りうる代替的コース間の選択なので,Aコースの場合の原価とBコースの場合の原価との差が問題になる。したがって意思決定のためには,原価を代替案別に集計する必要があり,特定のコースを選択することにより将来変化する原価(差額原価)と変化しない原価(埋没原価)とに原価を分類し,差額原価に注目すべきである。また代替案A,Bのうち,A案を採用するときは,B案から得られるはずの利益を断念しなければならない。…
※「埋没原価」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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