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経営学 けいえいがくmanagement

翻訳|management

6件 の用語解説(経営学の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

経営学
けいえいがく
management

経営を研究対象とし,その実践的な原理を究明する社会科学の一分野。現実に行われている経営と管理に科学のメスを入れ,そのメカニズムを解明することによって問題点や改善策を導き出し,組織目的の合理的達成を追求する経営者や管理者に対して行動指針を与えようとする実践科学である。

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デジタル大辞泉の解説

けいえい‐がく【経営学】

企業経営にかかわる経済的・人間的・技術的側面を研究対象とする学問。

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百科事典マイペディアの解説

経営学【けいえいがく】

企業の経営活動を対象にして,その構成と行動原理を分析する学問。理論と政策を一体化した実践理論という性格を持つ。19世紀末に米国とドイツで生まれ発展し,日本でもこの影響を受け大正年間より発達した。

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世界大百科事典 第2版の解説

けいえいがく【経営学 business administration】

社会への影響力を強めつつある企業の行動を研究対象とする学問分野。資本主義経済のもとでの一般的な企業は,私的営利を目的として経済活動を営む組織体であるが,経営学はその企業行動を組織体の活動として分析するところに,その認識上の特徴がある。経済活動を営む組織体には,直接に営利を目的としていない公企業や公共事業体,協同組合等々もあるが,これらの行う経済活動も,それを組織体の活動として認識したときには経営学の研究対象となりうる。

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大辞林 第三版の解説

けいえいがく【経営学】

企業活動の原理や構造、またその合理的な管理方法などを研究する学問。財務管理・生産管理・販売管理・労務管理などが含まれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

経営学
けいえいがく

社会科学の一分野で、統一的な意思のもとに一定の継続的施設を基礎にして活動する組織体の構造および行動の原理を研究する学問。研究対象となる組織体に関して、組織体一般を研究するものを広義の経営学ないし一般経営学general principles of managementといい、企業という特定組織体に限定するものを狭義の経営学ないし企業経営学principles of business administrationということがある。[森本三男]

発展

一般にドイツ経営学とアメリカ経営学の二つの流れに分けられる。前者は、商業学の科学化に始まるが、科学化の過程で方法論争が激しく行われた。その名称についても私経済学や個別経済学などが主張されたが、やがて経営経済学Betriebswirtschaftslehre(ドイツ語)に落ち着き、現在に至っている。経営経済学は、経営を経済現象としてとらえ、それを理論的に解明するものであるが、その学問的性格をどのように理解するかについて、第二次世界大戦前にはその内部に次の3派が鼎立(ていりつ)した。経営の経験的現実事象に内在する因果法則を説明する理論学派、この因果法則を政策―目的関係に代置して政策や技法のあり方を研究する技術論派、経営のあるべき姿(中心は経営共同体論)を説く規範学派がそれである。戦後は、理論学派の流れが近代経済学の手法を導入して他を圧倒したが、近年はアメリカの研究の影響が強くなり、経済学の色彩は希薄化している。
 アメリカでは伝統的に実践的傾向が強く、経営学は20世紀初頭の科学的管理法を源流とし、経営者、管理者のための経営管理学として発達してきた。それは長らく機能分析や管理技術を中心とする技術論であったが、1950年代以降、科学的実証に基づく理論によって代置されている。他方、アメリカにおいても、このような経営管理学とは別に、制度派経済学を土台としながら経営の本質を理論的に究明する制度派経営学や、近代経済学の手法を経営管理者という実践主体の立場から意思決定への応用としてとらえるマネジリアル・エコノミックスmanagerial economicsがある。
 日本の経営学は、第二次世界大戦まではドイツの経営経済学の、戦後はアメリカ経営学の影響を強く受けてきたが、1960年(昭和35)ごろからは、外国の成果を吸収、包摂しつつ、独自の体系において構築しようとする傾向が強い。[森本三男]

経営学の体系

現在の経営学は、「ジャングル」と形容されるほど多彩であり、大勢が支持するような安定的体系は存在しない。しかし、大きな問題領域という意味で、基本的枠組みを示すことは可能である。その場合、研究対象を前述のように組織体一般とするか企業にするかが、決定的な分岐点となる。前者の代表的存在であるC・I・バーナードは、人間論、協働システム論、組織論、管理論という体系をとった。これを四層体系、または(人間論は前提であり、後三者が実際の内容になるとみて)三層体系という。人間論では、制約をもちながらも自由な意思決定を通じて合理性を追求する存在として人間がとらえられる。このような人間が制約を克服しようとするとき、協働システムが形成されるが、それは一般にいう組織体ないし経営にほかならない。協働システムのうち、意識的に調整された人間の活動や諸力を組織といい、組織を有効に稼働させる作用が管理である。このような関連のもとに理論が展開され、体系化されているが、広義の経営学は、対象の一般性のゆえに包括的、抽象的にならざるをえない宿命をもつ。バーナードの理論もこの宿命を逃れられなかった。
 他方、企業のみを研究対象とする狭義の経営学では、少なくとも二つの部分体系が必要である。第一は、企業とは何かを問題にする企業理論であり、第二は、企業はいかに行動しているか(理論学派)、あるいはいかに行動させるべきか(技術論派)を問題にする経営行動論ないし広義の経営管理論である。企業理論については、ミクロ経済学の企業理論をそのまま用いるものもあるが、経営学の独自性の高いものとして、制度派経営学の成果を応用しながら企業を環境適応的発展システムとしてとらえる企業体制論がある。このような企業観にたてば、企業体制論に関連して、企業環境論、社会的責任論、経営目的論が必要になる。企業は成長とともに社会的責任を負うようになり、また経営目的の設定と変更は、環境適応行動の出発点になるからである。経営行動は、経営目的実現の動的過程であるが、行動展開のためには、中心主体と行動の手段選択原理が明らかにされなければならない。経営者論と経営戦略論がこれであり、これらは広義の経営管理論の冒頭部を構成する。これを受けて各種管理論が展開される。財務管理、労務管理のような要素的管理論、購買管理・生産管理・販売管理のような過程的管理論など、各種の基準による体系が構成される。また、以上の全領域を組織(人間)と経済(資本)の側面からとらえる、経営組織論と経営経済論(ほとんどは経営費用論)が加えられることになる。[森本三男]
『森本三男著『経営学入門』3訂版(1995・同文舘) ▽村松司叙著『現代経営学総論』(1991・中央経済社) ▽亀川雅人・鈴木秀一著『入門経営学』(1997・新世社) ▽眞野脩著『講義経営学総論』(1997・文眞堂)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の経営学の言及

【社会科学】より

…心理学も自然科学と社会科学にまたがる広大な学問で,前者に属する部門のほうが後者に属する部門よりもずっと大きく,そして後者は社会心理学になるからこれを社会学に含めて考えることができる。経営学,行政学,教育学などは,それぞれ企業,官庁,教育組織という特定領域の問題を専攻する領域学で,学問分野としては経済学や政治学や社会学や心理学に還元される(経営経済学,経営社会学,経営心理学等々)。宗教学や言語学や芸術学などは,社会学,心理学に還元される部分(宗教社会学,宗教心理学等々)以外は,人文学に属するものと考えておきたい。…

※「経営学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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