日本歴史地名大系 「城ノ内町」の解説
城ノ内町
じようのうちちよう
南北朝期すでに当町屋敷地の売買が行われており、貞治六年(一三六七)一一月一九日付の尼円妙屋敷地売券(唐招提寺史料)には
とあって、二〇日ばかり前の一〇月二七日付の図師田所連署紛失状(同史料)が添えられている。さらに八年後の永和元年(一三七五)六月、買主の筑後法眼行実が松王に譲渡した際の法眼行実屋敷譲状(同史料)には、「合口参丈八尺五寸」としてその四至に「限西大道、限東堀、限南類地、限北際目」とあり、屋敷地増加の様子がわかる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報