日本歴史地名大系 「埖渡村」の解説
埖渡村
ごみわたりむら
藩政当初は盛岡藩に属したが、寛文四年(一六六四)八戸藩の創設とともに同藩領に編入された。元禄一〇年(一六九七)の郷村御内所高帳に杉沢村二ヵ村の一として村名がみえ、高一五七・八四九石、うち畑一一二・五七九石とある。名久井通に属する。元禄九年凶作のため当村の蔵入百姓九八人が渇命となり、味噌六〇貫目の下付を願出て、許されている(「八戸藩日記」同年四月二六日条)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報