堆積時断層(読み)たいせきじだんそう

最新 地学事典 「堆積時断層」の解説

たいせきじだんそう
堆積時断層

synsedimentary fault

堆積岩中の断層で,地層の堆積と同時に形成されるもの。growth fault(成長断層)とも。堆積中に断層を挟んだどちらかのブロックが下降すると,その落差を埋めるように新たな地層が堆積するため,断層の両側で同一層準とされる地層でも,下降した側のブロック上の地層のほうが厚くなる。このような断層運動が進行中に堆積した地層で,堆積時断層の落差を埋めるように厚く堆積した部分をグロースストラータ(成長層)という。この場合,断層に沿う変位量は深い位置ほど大きい。北海やメキシコ湾の震探断面などで多く確認。陸上の活断層に伴って,断層崖の下に角礫岩や礫岩が堆積する場合がある。そのような活断層も堆積時断層に含まれる。また褶曲運動が進行中に堆積した地層もグロースストラータと呼ばれる。例えば,地層が堆積する環境で断層関連褶曲が形成された場合には,背斜の上部では地層が薄く堆積し,その前方や後方の向斜の上部では厚く堆積することになる。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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