報土寺(読み)ほうどじ

日本歴史地名大系 「報土寺」の解説

報土寺
ほうどじ

[現在地名]静岡市宮ヶ崎町

主要地方道井川湖いかわこ御幸みゆき(安倍街道)安倍町あべちよう交差点南側にある浄土宗寺院。山号は宮崎山、院号は宝地院本尊阿弥陀如来。寺伝によれば、鎌倉光明こうみよう寺一一代の住持で、大永七年(一五二七)に没した観蓮社芳誉知惣が安倍川左岸の手越てごしに草創したが、天正年中(一五七三―九二)五世念誉のときに徳川家康の命によって現在地に移建されたという(駿河記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の報土寺の言及

【放生津】より

… 1871年(明治4)放生津町,放生津新町などが合併して新湊町となった。時衆の2祖遊行上人(ゆぎようしようにん)の他阿真教は放生津で教化したといわれ(《遊行上人縁起絵》),すでに鎌倉時代から放生津には時宗寺院の報土寺があって,同寺を拠点として時宗の教線が小矢部(おやべ)川上流の地域に伸張した。報土寺の歴代住職は臨阿弥陀仏を名のり,24祖遊行上人不外ももとはここの寺僧であった。…

※「報土寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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