塚越停春(読み)ツカゴシ テイシュン

20世紀日本人名事典 「塚越停春」の解説

塚越 停春
ツカゴシ テイシュン

明治〜昭和期の評論家



生年
元治1年3月3日(1864年)

没年
昭和22(1947)年12月31日

出生地
上野国(現・群馬県)碓氷郡烏淵村

本名
塚越 芳太郎

別名
筆名=停春楼,雲野通路

経歴
明治17、18年頃自由民権運動に参加。22年上京し「国民之友」「国民新聞」の記者などをし、民友社の中心人物の一人となり、「萩の小枝」「夕窓余録」などを発表。25年創刊の「家庭雑誌」の編集に当り、「徳川家康」などの史伝を発表。民友社時代に「近松著作一斑」「巣林子戯曲」など多くの著書刊行。33年政友会系の「人民」を主宰。39年東京市史編纂の主任嘱託となり「東京市史」に着手し、「東京市史稿」45編から「大震災録」5編におよぶ全75巻を刊行。他の著書に「野中兼山」「成功論」や詩集「花晨月夕」など数多くある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「塚越停春」の解説

塚越停春 つかごし-ていしゅん

1864-1947 明治-昭和時代前期の文学者,歴史家。
元治(げんじ)元年3月3日生まれ。郷里の群馬県で教員となり,自由民権運動,廃娼(はいしょう)運動にくわわる。明治22年上京,民友社の記者,編集者,史論家として活躍。「東京市史稿」「大震災録」を完成させた。昭和22年12月31日死去。84歳。本名は芳太郎。別号に停春楼,雲野通路,春風道人。著作に「読史余録」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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