塵芥虫(読み)ゴミムシ

デジタル大辞泉 「塵芥虫」の意味・読み・例文・類語

ごみ‐むし【塵芥虫/歩虫】

ゴミムシ科の昆虫体長1.2センチくらい。黒色で、頭頂部に一対の赤い点紋がある。地表にすむ。
甲虫目ゴミムシ科の昆虫の総称。体は長楕円形、黒色で光沢がある。脚は長く、活発に歩行する。幼虫・成虫ともに肉食性ごみの中、石の下、樹皮下などにすむ。

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精選版 日本国語大辞典 「塵芥虫」の意味・読み・例文・類語

ごみ‐むし【塵芥虫】

  1. 〘 名詞 〙
  2. オサムシ科の甲虫。体長約一二ミリメートル。体は長楕円形で平たい。体色は全体に黒色、上ばねは青銅色の光沢を帯びることがある。頭頂に赤い一対の点がある。石、ごみ、落葉の下などに潜み、夜間活動してえさをあさる。ゴミムシ類のうち最も普通にみられ、春の晴天時など多数路上に飛来する。捕えると悪臭を放つ。日本、中国、朝鮮、ヨーロッパなどに分布。〔日本昆虫学(1898)〕
  3. オサムシ科に属する甲虫のうちオサムシ亜科を除く種の総称。体は長楕円形で胸部の形はさまざま。一般に黒っぽく、光沢を帯びる。石やごみの下、草むらなどにすみ、肉食性。捕えると、腹端から悪臭のある液をだすものが多い。夜行性で、灯火にも飛来する。ゴミムシ、ミイデラゴミムシアオゴミムシなど種類は多く、日本に約千種、全世界では三万種以上が知られる。

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