日本大百科全書(ニッポニカ) 「アオゴミムシ」の意味・わかりやすい解説
アオゴミムシ
あおごみむし / 青芥虫
[学] Chlaenius pallipes
昆虫綱甲虫目ゴミムシ科に属する昆虫。日本各地、および朝鮮、シベリア、中国に分布する。体長約14ミリメートル、黒色で背面は緑色に光り、頭胸部は赤銅色を帯び、上ばねは顆粒(かりゅう)と短毛に覆われ、光沢が鈍い。触角や脚(あし)は赤褐色。成虫も幼虫も日中は草原や河原の石下に隠れ、夜間に活動して小虫などを捕食する。成虫は土中で越冬し、卵は泥に包んで雑草の茎に産み付けられる。アオゴミムシ類は世界各地に産し、日本にもおよそ30種が分布し、上ばねの両側が黄色のものや、後方に黄色紋(もん)をもつものが多い。
[中根猛彦]
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