境島村(読み)さかいじまむら

日本歴史地名大系 「境島村」の解説

境島村
さかいじまむら

[現在地名]佐原市境島、茨城県稲敷いなしきあずま村境島

しん島に開発された十六島じゆうろくしま新田の一つ。堺島とも記される。扇島おうぎしま村の北西に位置し、北東北利根川(現常陸利根川)が流れる。寛永五年(一六二八)堺島村として開起されたという(正徳四年「根郷五箇村谷地御定納記」伊能家文書)。寛文期(一六六一―七三)と推定される国絵図によると霞ヶ浦と香取海の間に洲が形成されており、その中央部に「さかひ嶋」とみえる。幕府領で、元禄一三年(一七〇〇)頃の下総国各村級分に「境嶋村」とみえ、無高。


境島村
さかいじまむら

[現在地名]東村境島、千葉県佐原市境島

霞ヶ浦沿岸の低地にあり、北と東は大島おおしま村。寛永五年(一六二八)開田と伝え、堺島とも称し十六島じゆうろくしまの一で下新島しもしんしま一〇ヵ村のなかにあった(佐原市史)元禄郷帳には無高とあるが、天保郷帳では二二五石余に増加する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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