境界性パーソナリティ障害(読み)きょうかいせいぱーそなりてぃしょうがい(その他表記)Borderline personality disorder

知恵蔵mini の解説

境界性パーソナリティ障害

感情思考のコントロール障害を主症状とする精神疾患名称は「神経症」と「統合失調症」の境界にある症状と考えられたことに由来する。思春期に多く発症し、精神科入院患者は女性が多い(75%程度)。罹患率は人口比1~3%程度とされている。発症すると、感情が極端に不安定となり、慢性的な虚無感を感じる、1人でいられない、衝動的な飲食・買い物に走る、他者への評価が単純化・不安定化する、理不尽な激しい怒りに襲われる、現実認識が低下する、自傷行為を行うといった症状が現れる。かつては境界性人格障害と邦訳されていたが、2003年より本疾病名に変更された。治療には、薬物療法精神療法が用いられる。本疾患に罹患していたとされる著名人に、ヘルマンヘッセ太宰治ダイアナ妃、マリリン・モンローなどがいる。

(2013-9-6)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む