増損(読み)ぞうそん

精選版 日本国語大辞典 「増損」の意味・読み・例文・類語

ぞう‐そん【増損】

  1. 〘 名詞 〙 ますこととへらすこと。増減
    1. [初出の実例]「漢書は武帝の時分までは大半史記の語を其ままでをいて一字二字増損するぞ」(出典:漢書列伝竺桃抄(1458‐60)陳勝項籍第一)
    2. 「其冊子まことの草稿にして増損塗扶(とまつ)見がたければ今一たび改め手録して」(出典:授業編(1783)凡例)
    3. [その他の文献]〔史記‐呂不韋〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「増損」の読み・字形・画数・意味

【増損】ぞうそん

増減。改める。〔史記、呂不伝〕集論して以て覽・六論・十二紀、二十餘言を爲(つく)る。~號して呂氏春秋と曰ふ。咸陽市門に布き、千金を其の上に懸け、侯の游士客を(ひ)く。能く一字を損するらば、千金を予(あた)へんと。

字通「増」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android