増田新田(読み)ますだしんでん

日本歴史地名大系 「増田新田」の解説

増田新田
ますだしんでん

[現在地名]春日部市増田新田

中野なかの村の南西の沖積地に位置する。かつては大場おおば沼という沼地であったが、宝永三年(一七〇六)岩槻久保宿くぼしゆく町の増田彦右衛門が開発したという(風土記稿)。「風土記稿」では埼玉郡岩槻領に属するが、「郡村誌」には同郡新方にいがた領に属するとある。天保郷帳に薄谷すすきや村枝郷として村名がみえ、高七六石余。当初は岩槻藩領で、宝暦六年(一七五六)より総反別三八町二反余のうち一三町七反余が幕府領、残りが岩槻藩領となったという(風土記稿・郡村誌)


増田新田
ますだしんでん

[現在地名]長岡市川袋かわぶくろ

川袋村の北部に接して開かれた集落。川袋村枝郷。当村庄屋山田氏の祖先小木おぎ(現三島郡出雲崎町)城主家臣で、土地開墾の目的で当地方に跡をとどめたという。慶長二年(一五九七)金割かねわりというところに家屋敷を構え、正保元年(一六四四)増田古新田を開墾。万治三年(一六六〇)金割屋敷かねわりやしきが川欠けになり、そのため増田新田に転住し、正徳三年(一七一三)川袋村に移り、同村の庄屋職を勤めたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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