声先(読み)コワサキ

精選版 日本国語大辞典 「声先」の意味・読み・例文・類語

こわ‐さき【声先】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 声の出しはじめ。声の端。
    1. [初出の実例]「ありし夜の物語の中に、丹波の方へとやらん、こはさき計(ばかり)わづかに聞きし物をと思ひ出でて」(出典:発心集(1216頃か)七)
  3. ことばの調子。口調。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  4. 俳諧で、作句の順と関係なく、先に付句ができて声をかけた作者の句を採用すること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android