夏念仏(読み)ナツネブツ

デジタル大辞泉 「夏念仏」の意味・読み・例文・類語

なつ‐ねぶつ【夏念仏】

夏の土用念仏を唱えて修行すること。なつねんぶつ。 夏》「手まはしに朝の間涼し―/野坡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「夏念仏」の意味・読み・例文・類語

げ‐ねんぶつ【夏念仏】

〘名〙 (「げ」は「夏」の呉音) 夏安居(げあんご)時期に仏道修行のため、一心に念仏をとなえること。夏籠(げごもり)して念仏すること。
俳諧・花摘(1690)上「紙合羽かろしやうき世夏念仏(ゲねんぶつ)其角〉」

なつ‐ねぶつ【夏念仏】

〘名〙 「なつねんぶつ(夏念仏)」の変化した語。《季・夏》
※俳諧・続猿蓑(1698)釈教「手まはしに朝の間涼し夏念仏〈野坡〉」

なつ‐ねんぶつ【夏念仏】

〘名〙 夏の土用中に念仏修行をすること。また、その修行。なつねぶつ。《季・夏》

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