外京(読み)げきょう

百科事典マイペディア 「外京」の意味・わかりやすい解説

外京【げきょう】

平城京の東の張出し部のことで,左京2〜5条が3坊分東に出っ張った形で拡張されている。春日山麓の高台にあり,興福寺元興(がんごう)寺などが建てられた。東大寺は外京のさらに東,京外の地にある。この張り出しが当初から計画されていたか,後の設計変更かは不明。平安遷都後は門前町となる。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「外京」の解説

外京
げきょう

平城京の京域のうち,東側に張りだした部分。正倉院文書などには平城京の2条から5条に限って5・6・7坊の名称がみえ,範囲は計12坊に及ぶ。興福寺・元興(がんごう)寺・紀寺などの有力寺院が集中し,すぐ東側には東大寺が隣接するなど,官人の居住地大半を占める京内にあって独特の景観を形成した。中国都城平安京など他の日本の都城にも類例がない。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

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