六訂版 家庭医学大全科 「外歯瘻」の解説
外歯瘻
がいしろう
Extraoral fistula
(口・あごの病気)
どんな病気か
歯科疾患に起因する歯瘻には、外歯瘻と
原病巣から皮膚表面までの管状組織を
原因と症状の現れ方
外歯瘻の原因になる疾患は、
外歯瘻の病理的所見は、原病巣部から皮膚に向かって
外歯瘻が形成されやすい部位は
ほとんどの患者さんでは、慢性に経過するため原疾患の自覚症状はありません。
検査と診断
外歯瘻は原疾患から離れた部位に形成されるため、診断が困難です。瘻孔からゾンデ(診断に使う細長く軟らかい金属線)を挿入して口腔内の原疾患を探し、瘻孔にゾンデを挿入した状態で、X線撮影を行って原疾患と瘻孔の関係を確認します。
治療の方法
外歯瘻は、原疾患の治療だけでは消滅しません。抜歯や嚢胞摘出など原疾患の治療に加えて、同時にまたは後日、瘻管と瘻孔を含めた瘢痕組織の切除手術を行います。
しばしば口腔内病変部との関係がわからず、顔面皮膚部の単独の
山根 源之
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報