夙志(読み)しゅくし

精選版 日本国語大辞典 「夙志」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐し【夙志】

〘名〙 早くからいだいているこころざし。幼いときからの志望宿志
※懶室漫稿(1413頃)七「今区々羨山沢之癯夙志之未一レ酬也」 〔韓愈‐送恵師詩〕
[補注]「しくし」の例もある。「随・己巳紀行‐南遊紀事」(一六九二)に「我、熊野山遊観の夙志(シクし)有といへ共、士官の身、往来日数多く経る所なれば心にまかせず」、「日誌字解」(一八六九)に「夙志 シクシ モトヨリノココロザシ」など。

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デジタル大辞泉 「夙志」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐し【×夙志】

幼少・若年のころからの志。

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普及版 字通 「夙志」の読み・字形・画数・意味

【夙志】しゆくし

前からの志。宿志。明・張居正〔勅封林検討陳公を祭る文〕嘔血(おうけつ)して天を呼び、自ら止む能はず。に夫(か)の夙志の(たが)ふことるを憾(うら)み、(およ)ぶこと(な)きを痛む。

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