多指症(読み)たししょう(その他表記)polydactylia

改訂新版 世界大百科事典 「多指症」の意味・わかりやすい解説

多指症 (たししょう)
polydactylia

手や足の指にみられる奇形重複奇形一つで,指の数が過剰となる。いろいろな型があるが,1本の指が先端部で二分した形態をとる場合が多く,母指側に重複することが多い。通常,6本のことが多いが,ときに10本ということもあり,手や足の一部が鏡像様に重複することもある。治療発育のよくないほうの指を切除する。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「多指症」の意味・わかりやすい解説

多指症
たししょう
polydactyly

指趾過剰症ともいう。手や足の指の数が正常より多い奇形。過剰な指は,痕跡程度のものから,完全なものまで,種々ある。 18世紀なかば頃,スペインで四肢とも6本指の男子が生れ,その家系から3代の間に,同種の奇形が 40人ほど出現したという記録がある。

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世界大百科事典(旧版)内の多指症の言及

【指】より

…このほか,各種哺乳類の生活様式に応じて手足とその指の形にはさまざまな変形が見られ,つめにも大きく分けて基本的なかぎづめ,それから変化したひらづめ(霊長類),ひづめ(有蹄類)の3型が区別される。【田隅 本生】
[ヒトの指]
 指は各手足に5本ずつあるが,ときには多指症といって過剰指のあることがあり,また反対に隣接指が癒着して見かけ上指数が足りないこともある。これを合指症という。…

※「多指症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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