多治神社(読み)たじじんじや

日本歴史地名大系 「多治神社」の解説

多治神社
たじじんじや

[現在地名]日吉町字田原

田原たわら川が殿とので西から南に湾曲する西側山麓に鎮座祭神天太玉命・大山咋命。旧郷社。「延喜式」神名帳に載せる船井郡「多沼神社」(多治神社)に比定され、「タチヒ」「タヌ」「タヌマ」とよまれている。当地域が田原たはら郷とよばれたことよりすれば、本来「タハラ」または「タハリ」とよばれ、これに多治の字があてられたのではあるまいか。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「多治神社」の解説

多治神社

京都府南丹市にある神社。慶雲年間の創祀とされる。祭神は大山咋命(おおやまくいのみこと)、天太玉命(ふとだまのみこと)。毎年5月に境内で行われる神事「田原の御田」は国の重要無形民俗文化財に指定されている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の多治神社の言及

【田遊】より

…中部地方の天竜川上流一帯では,阿弥陀堂,四日堂など村堂の修正会の行事に組み込まれた所が多く,悪霊払いの呪師(しゆし)系(呪師)の芸能や,翁猿楽(おきなさるがく),田楽躍(でんがくおどり)などの芸能とともに行われる。この予祝行事を田植前後に行う所もあり,高知県室戸市吉良川(きらがわ)の八幡社の御田祭(隔年5月3日)や,佐賀県神埼町仁比山神社の大御田植祭(申年の4月初申日)などがそれであるが,京都府日吉町田原多治(たじ)神社の御田(5月3日。古くは旧暦)の場合,演目は種池さらい・種漬け・種あげ・畦塗り・種まき・鳥追・牛買い・田鋤き・苗取り・田植・田の見回り・稲刈りで,作太郎・作次郎2人の会話と模擬動作で進行する。…

※「多治神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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