デジタル大辞泉
「多面角」の意味・読み・例文・類語
ためん‐かく【多面角】
同一平面上にないいくつかの角が頂点を共有してできる、とがった形。
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ためん‐かく【多面角】
- 〘 名詞 〙 頂点を共有し同一平面上にない三つ以上の角が、隣どうし一辺を共有しながらつくる立体図形。角の個数に従って、三面角、四面角などという。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕
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多面角
ためんかく
polyhedral angle
立体角ともいう。2直角より小さい3個以上の角が頂点を共有し,1つの角の辺が他の1つの角の辺と一致しながら順次に連なって,空間を2つの部分に分けているとき,そこにできる立体図形を多面角という。いくつかの角の共通の頂点を多面角の頂点,その辺を多面角の辺,隣合った辺のなす角を多面角の面角,面角によって定まる平面の部分を多面角の面,隣合った2つの面のつくる角を辺角という。面の数が n のとき,この多面角を n 面角という。重ね合せることのできる多面角は互いに合同であるという。面角が,どの面に関しても,その面を含む平面の一方側にあるとき,この多面角を凸多面角という。
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多面角
ためんかく
平面α上に多角形Pがあるとき、α上にない点OからPの辺上の任意の点を通る半直線を引く。これらの半直線全体のつくる図形をOを頂点とする多面角といい、Pの辺ABに対してできる角AOBを面角という。多角形Pの辺の数がnのとき、そこにできる多面角をn面角という。
三面角では、頂点の周りに三つの面角ができるが、そのうちの二つの面角の和は残りの面角よりも大きい。また、多角形Pが凸多角形のとき、そこにできる多面角を凸多面角という。凸多面角では、頂点の周りの面角の総和が四直角よりも小さい。
[栗田 稔]
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世界大百科事典(旧版)内の多面角の言及
【面角】より
…これらの部分のおのおのをS上の点も含めてn面角といい,Oをその頂点,半直線OA1,OA2,……,OAnをその辺,角A1OA2,A2OA3,……,An-1OAn,AnOA1をその面という(図2)。n面角(n≧3)を総称して多面角という。多面角は[立体角]の一種である。…
※「多面角」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」