面角(読み)メンカク(その他表記)facial angle

デジタル大辞泉 「面角」の意味・読み・例文・類語

めん‐かく【面角】

平面角
顔面角がんめんかく
鉱物結晶で、隣接している二つ結晶面のなす角。

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精選版 日本国語大辞典 「面角」の意味・読み・例文・類語

めん‐かく【面角】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 平面のなす角。二平面が交わるとき、おのおのの平面上にあって交線に垂直な二直線のなす角。〔英和和英地学字彙(1914)〕
  3. 結晶学で、一つの稜をはさんだ二結晶面のつくる角度
    1. [初出の実例]「面角を粗く砍(きり)出だすことなり」(出典西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一五)
  4. (あご)の前方突出角度。全側面角

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改訂新版 世界大百科事典 「面角」の意味・わかりやすい解説

面角 (めんかく)
facial angle

平面上の直線lによって二分される平面の部分のおのおのをl上の点も含めて半平面といい,lをその境界という。空間内に直線lを境界とする二つの半平面があるとき,空間はこれらの半平面により二分されるが,これらの部分のおのおのを半平面上の点も含めて二面角といい,lをその辺,二つの半平面をその面という。二面角をその辺に垂直な平面で切るとき,切口としてあらわれる角の大きさは,平面のとり方によらず一定である。この角の大きさを二面角の大きさという(図1)。Oは空間の1点で,A1A2……AnはOを通らない平面上のn角形のとき,Oからでてこのn角形の辺上の各点に向かう半直線によってできる図形Sとすれば,Sは空間を二分する。これらの部分のおのおのをS上の点も含めてn面角といい,Oをその頂点,半直線OA1,OA2,……,OAnをその辺,角A1OA2,A2OA3,……,An-1OAn,AnOA1をその面という(図2)。n面角(n≧3)を総称して多面角という。多面角は立体角一種である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「面角」の意味・わかりやすい解説

面角
めんかく
interfacial angle

(1) 一般に,2つの面が交わるとき,それぞれの面の間の角をいう (→二面角 ) 。 (2) 特に,結晶の2つの面の間の角をいう。

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