夜の御殿(読み)ヨルノオトド

デジタル大辞泉 「夜の御殿」の意味・読み・例文・類語

よる‐の‐おとど【夜の殿】

清涼殿内の天皇御寝所朝餉あさがれいの間東隣にある。よるのおまし。よんのおとど。
中宮あるいは東宮の御寝所。また、貴人の寝所。
「日一日下に居くらして…、―に入らせ給ひにけり」〈・八二〉

よん‐の‐おとど【夜の殿】

よるのおとど」の音変化。
「―に入らせ給ひても」〈太平記・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「夜の御殿」の意味・読み・例文・類語

よる【夜】 の 御殿(おとど)

  1. 清涼殿内の天皇の御寝所。よるの御座(おまし)。よんのおとど。
    1. [初出の実例]「よるのおとどに入らせ給ひても、まどろませ給ふことかたし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺)
  2. 中宮あるいは東宮御所の御寝所。また、貴人の寝所もいう。
    1. [初出の実例]「日一日下に居くらして、まゐりたれば、よるのおとどに入らせ給ひにけり」(出典:枕草子(10C終)八二)

よ【夜】 の 御殿(おとど)

  1. よる(夜)の御殿(おとど)

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