日本歴史地名大系 「大分八幡宮」の解説
大分八幡宮
だいぶはちまんぐう
大分川流域に鎮座する。祭神は応神天皇・神功皇后・玉依姫命。旧郷社。古くは背後の丘(岳宮)にあったとされる(地理全誌)。神亀三年(七二六)に宇佐宮の神託により創建されたといい(宇佐宮託宣集)、また延喜二一年(九二一)には筥崎宮が大分宮より遷座されたという(年月日未詳「清原頼尚重問状」宮寺縁事抄/大日本古文書四―五など)。当宮は宇佐宮の「八幡五所別宮」の第一に数えられ(諸神根元抄)、鎌倉時代初期には宇佐弥勒寺
長元七年(一〇三四)以来僧元命が当宮を含む一〇ヵ所の神社を「知行」していたが、永承六年(一〇五一)頃に元命はこれらを弟子の清成に譲与している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報