穂町(読み)ちくほまち

日本歴史地名大系 「穂町」の解説

穂町
ちくほまち

面積:七四・八一平方キロ

嘉穂郡の南西部に位置し、北は飯塚市と糟屋かすや篠栗ささぐり町、西は三郡さんぐん(九三五・九メートル)を境に糟屋郡宇美うみ町・同郡須恵すえ町・筑紫野ちくしの市、南は朝倉あさくら夜須やす町、東は穂波ほなみ町・桂川けいせん町・嘉穂町に接する。町内を遠賀おんが川の支流穂波川が南から北に貫流、同川に町内に水源を発する内住ないじゆ川・大分だいぶ川・山口やまぐち川などが西から東に流れて合流する。北九州市で国道三号から分岐した国道二〇〇号が穂波川にほぼ沿うように通り、冷水ひやみず峠を経て筑紫野市に至る。またJR筑豊本線が篠栗線を分岐する。三郡山系東麓の大分地区には飛鳥―天平時代に創建されたと考えられる大分廃寺があり、新羅系軒瓦などが確認される。付近を豊前から大宰府に至る官道が通っていたとされ、伝承によれば神亀三年(七二六)宇佐宮託宣によって大分八幡宮が創建された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報