大勇(読み)タイユウ

デジタル大辞泉 「大勇」の意味・読み・例文・類語

たい‐ゆう【大勇】

《「だいゆう」とも》本当の勇気。真に必要なときにあらわす勇気。⇔小勇
小節に関わらぬが―也」〈一葉・別れ霜〉
[類語]勇気小勇蛮勇暴勇

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大勇」の意味・読み・例文・類語

たい‐ゆう【大勇】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「だいゆう」とも ) 見かけだけでない、真の勇気。大事に当たって発揮される勇気。また、そのような勇気のあるさま。
    1. [初出の実例]「大勇(タイユウ)忮〔荘子〕」(出典:文明本節用集(室町中))
    2. 「小節に関はらぬが大勇(ダイユウ)也」(出典:別れ霜(1892)〈樋口一葉〉六)
    3. [その他の文献]〔孟子‐公孫丑・上〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「大勇」の読み・字形・画数・意味

【大勇】たいゆう

真の勇。〔孟子、公孫丑上〕吾(われ)嘗(かつ)て大夫子(ふうし)に聞けり。自ら反(顧)して縮(なほ)からずんば、(かつくわんはく)(卑服の人)と雖も、吾惴(おそ)れざらんや。自ら反して縮からば、千人と雖も吾かん。

字通「大」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android