( 1 )一八世紀後半頃より、特に江戸下町の侠気ある若者のことを「いさみ」あるいは「いさみ肌」というようになった。「滑・東海道中膝栗毛‐四」に「すこしいさみ肌のまき舌にて」とあるところから、いわゆる江戸訛りで話したものと思われ、刺青を施す者も多かった。
( 2 )江戸時代前期には肯定的にみられていたが、次第に、滑稽本で笑いの対象とされるなど、低くみられるようになる。類義語に、「いなせ(鯔背)」「きおい(競)」「きおいはだ(競肌)」「きゃん(侠)」などがある。
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