大和田河岸(読み)おおわだかし

日本歴史地名大系 「大和田河岸」の解説

大和田河岸
おおわだかし

[現在地名]君津市久留里大和田

小櫃おびつ川上流左岸に位置した武蔵川越藩の河岸。後背地の亀山(明治二二年成立の亀山・松丘二村)の村々から駄送された荷物が集荷され、河口木更津まで下された。亀山領の村々からの道が集中し、物資集散地となった。亀山かめやま久留里くるりが一領の時代には「久留里河岸」とあり(寛保三年「小滝村明細帳」上総町郷土史)、その後上野前橋藩領(のち川越藩領)と久留里藩領に分離するに及んで久留里河岸から分れたものか。いずれにしても宝暦元年(一七五一)に大和田河岸押切役(「川越藩上総役名調帳」本吉家文書)がみえ、河岸の存在が確認される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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