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大唐南海寄帰内法伝 だいとうなんかいききないほうでん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大唐南海寄帰内法伝
だいとうなんかいききないほうでん

唐の義浄(ぎじょう)(635―713)が著した四巻からなる見聞記。略して『南海寄帰内法伝』または『南海寄帰伝』という。義浄は正しい戒律を求めてインド・南海の三十余国を訪ね、各地の仏教徒の生活をもつぶさに見て回った。その見聞を整理して詳しく叙述したものが本書である。帰国の途中、南海の室利仏逝(しつりぶっせい)(シュリービジャヤSrvijaya)に滞在して本書を著し、691年(天授2)に大津(だいしん)禅師に託して長安に送ったという。インド・南海の仏教教団の組織や戒律の実際を詳しく知る貴重な書であるが、当時の社会・風俗を伝えるうえでも貴重な史料である。[岡部和雄]
『佐々木教悟著『南海寄帰伝講要』(1968・大谷大学内安居事務所)』

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