大喜庵(読み)たいきあん

日本歴史地名大系 「大喜庵」の解説

大喜庵
たいきあん

[現在地名]益田市乙吉町

稲岡いなおか山麓にあり、妙喜山と号し、曹洞宗本尊は観音菩薩。もと臨済宗東光とうこう寺で、東光寺は鎌倉時代の稲岡山いなおかやま城主多根兼政の菩提庵であったといわれる。「東福寺誌」によると、宝徳二年(一四五〇)以後に竹心周鼎が入山。文明六年(一四七四)焼失し、同一〇年仏殿を再建。同一一年雪舟が益田に来住し、益田兼尭像を描いたが、その賛を周鼎が書いた。雪舟は当寺で晩年を送り、この寺で永眠したといわれる。雪舟の墓がある。天正八年(一五八〇)庫裏から出火

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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