大地庄(読み)おおじのしよう

日本歴史地名大系 「大地庄」の解説

大地庄
おおじのしよう

近世の大地村から西足代にしあじろ村、北蛇草きたはぐさ(現東大阪市)付近にあった山城石清水いわしみず八幡宮寺領庄園。後三条天皇の延久元年(一〇六九)庄園整理令に基づき、同四年九月五日付で、八幡領庄園の存廃について太政官牒(石清水文書)が出されたが、そのなかに河内渋川郡の当庄もはいっていた。同牒によると、当庄は四三ヵ所に散在する田畑二五町三反余から構成されている。石清水八幡宮は、長保年間(九九九―一〇〇四)以後代々国司免判を提出し、当庄が祖師行教の正月一八日遠忌会の供僧料を負担する庄であるとのべて存続を主張した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android