大宇宙(読み)ダイウチュウ

デジタル大辞泉 「大宇宙」の意味・読み・例文・類語

だい‐うちゅう〔‐ウチウ〕【大宇宙】

macrocosm宇宙そのもの。人間と宇宙とに類比関係があると考える立場から、人間を小宇宙とするのに対していう。
[類語]宇宙マクロコスモス銀河系天地てんち天地あめつちスペース

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大宇宙」の意味・読み・例文・類語

だい‐うちゅう‥ウチウ【大宇宙】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] macrocosm訳語 ) 人間の各部分と宇宙の構成部分との間の対応を認める立場から、人間を小規模の宇宙(小宇宙)と見なすのに対して、宇宙そのものをいう。
    1. [初出の実例]「大宇宙(ダイウチウ)の自我即大我も、斯くいふ乃公の自我即小我も、此の足のうらのぺろぺろの裡に没了する」(出典搦手から(1915)〈長谷川如是閑〉足のうら)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大宇宙の言及

【宇宙】より

…ウーシアはイデアたる〈真実有〉であり,コーラは質料,素材に相当する〈空間〉である。もう一つプラトンに特徴的な発想は,こうした宇宙を大宇宙(マクロコスモスmacrocosm)としたときに,人間はそれと対比をもつ小宇宙(ミクロコスモスmicrocosm)として把握されている点であって,そのことはまたプラトンにあっては,宇宙は一つの有機体として生き生きと活動する概念であったともいえる(例えば《ファイドロス》におけるプラトンは,宇宙を〈戦車〉にたとえ,それを御するものとしてゼウスを擬している)。 こうした古代的宇宙観は,唯一の世界創造者としての創造主概念を強力にもつユダヤ・キリスト教の展開とともに,限定付きで受けとられた。…

※「大宇宙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android