デジタル大辞泉
「小宇宙」の意味・読み・例文・類語
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しょう‐うちゅうセウウチウ【小宇宙】
- 〘 名詞 〙
- ① 古典ギリシアの医学で、宇宙を大宇宙としたのに対して、人間のことをいう。実際の宇宙と人間とを対応させ、人間が宇宙のすべての構成要素に対応する諸部分をもっているとみなしていったもの。のち、一六世紀のスイスの医学者・化学者パラケルススはこの考えを発展させ、また、イタリアの哲学者ブルーノは、コペルニクスの天文学を前提として無限の大宇宙を内在的な世界霊魂である神とみなし、人間は大宇宙につらなっている一つの神的存在と考えた。ミクロコスモス。
- [初出の実例]「彼の宇宙は小なりし、然れども其小宇宙は彼を霊化し、彼を最大宇宙に導くの階段となれり」(出典:基督信徒の慰(1892)〈内村鑑三〉一)
- ② 楕円状や渦巻状で宇宙に点々と存在する星雲。恒星や星間物質の集合体で銀河系を含めることもある。宇宙は無数の小宇宙から構成されると考えられている。銀河系外星雲。銀河。島宇宙。
- ③ あるまとまった美の世界、理念の世界などを形成していること。また、その世界。
- [初出の実例]「辞書はいわば一つの世界である。奇警なる表現を用いて言えばアルファベット順の小宇宙である」(出典:書籍の周囲(1925‐26)〈林達夫〉二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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小宇宙
しょううちゅう
mikrokosmos
大宇宙 makrokosmosの対概念。構造上宇宙と1対1の対応関係をもつとされるかぎりでの人間をいう。自己自身の魂により動かされる人間という観念は世界霊魂の思想と密接に連関しており,西洋ではすでにソクラテス以前 (特にデモクリトス) に見出され,人間の本性から宇宙の本性を認識するという思想が生じた。この思想はさらに新プラトン派により広められ,グノーシス派,キリスト教神学,ヘブライ神秘主義,ルネサンスの自然哲学 (パラケルススら) と継承された。全体と部分の関係を類比としてとらえる方法は宇宙論の発展に寄与しただけでなく,天文学そのほかの諸科学にも基礎的な視点を与えた。のちライプニッツは単子論で人間と宇宙の関係を類比的に考察し,ロッツェは"Mikrokosmos"と題する知識と実在についての大著を著わした。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の小宇宙の言及
【宇宙】より
…ウーシアはイデアたる〈真実有〉であり,コーラは質料,素材に相当する〈空間〉である。もう一つプラトンに特徴的な発想は,こうした宇宙を大宇宙(マクロコスモスmacrocosm)としたときに,人間はそれと対比をもつ小宇宙(ミクロコスモスmicrocosm)として把握されている点であって,そのことはまたプラトンにあっては,宇宙は一つの有機体として生き生きと活動する概念であったともいえる(例えば《ファイドロス》におけるプラトンは,宇宙を〈戦車〉にたとえ,それを御するものとしてゼウスを擬している)。 こうした古代的宇宙観は,唯一の世界創造者としての創造主概念を強力にもつユダヤ・キリスト教の展開とともに,限定付きで受けとられた。…
【銀河】より
…このため,銀河系外星雲extragalactic nebulaと呼んで輝線星雲,散光星雲,惑星状星雲などの銀河系内星雲と区別される。また,その大規模に密集した恒星系のようすを表して,島宇宙とか小宇宙と呼んだこともある。天の川,つまり銀河がわれわれの銀河系の全体構造を反映していることと,夜空での見かけが淡い乳色状の塊であることから,銀河またはギャラクシーgalaxyの名が与えられるようになった。…
※「小宇宙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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